ED(勃起障害)は、しばしば「インポテンツのこと」だと説明されることがあるかもしれません。しかし、これは大きな勘違いです。インポテンツは「不能」などと訳され、完全に勃起しない、生殖能力がないケースで使用されていました(厳密には有効な勃起が得られず性行為が75%以上うまくいかない人も含まれていました)。基本的には、インポテンツは治療に反応しないケースを指します。やや差別的な意味合いもあり、現在では医学の世界では使用されておりません。
それに対して、EDは完全に勃起しないケースも含まれますが、中折れしてしまう、硬さが足りないなども含まれます。勃起のトラブルで満足な性交が行えないケースは概ねEDと考えていいでしょう。ただし、インポテンツとの最大の違いは、EDは治療により改善するということが挙げられます。現在は、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)といった特徴あるED治療薬が存在しており、EDは以前よりも劇的に改善するようになりました。
90%以上の患者様にこれらのED治療薬は有効であると言われています。
日本では現在1100万人以上の方がEDで悩まれていると推定されています。ひょっとしてEDかな?と思われた場合は恥ずかしがることなく、ED治療専門の施設を受診されることをお勧めします。