ジェネリック医薬品という言葉をよく耳にするようになりました。特許が切れた薬を安価に購入することができるため、患者さんにとっても非常にメリットがあります。以前のコラムでも紹介しましたが、バイアグラはまだ特許が切れていないので厳密な意味ではジェネリック薬品は存在しません。しかし、インドは他国とは薬の特許制度が違うため、バイアグラをコピーした「コピー版バイアグラ」が販売されています。コピー版と言っても、結局は事実上のジェネリック医薬品であるため、インターネット上ではジェネリックバイアグラと言われたりしています。
しかし、2013年にはバイアグラの国際特許切れに伴い、日本でのジェネリックバイアグラが認可されると思われますので、再来年には日本でも購入できるようになるはずです。
どのような製薬会社の薬がどういった名称で販売されるのか…まだ、わかりません。
しかし、インド製ジェネリックバイアグラがその中に入ってくるのは多分間違いないでしょう。このコラムでも現在インドで製造されている「インド製ジェネリックバイアグラ」を取り上げていこうと思います。
今回はまず「カマグラ」です。
カマグラはバイアグラと同様にシルデナフィルを主成分としたED治療薬です。Ajanta Pharma(http://www.ajantapharma.com/)というインドのムンバイに本拠を構える製薬会社で作られています。Ajanta Pharmaはカマグラ以外にも感染症から眼科領域の薬まで、様々な薬品を製造しています。HPの製品紹介ではカマグラが1ページ目に登場していますので、かなり力を入れているのかもしれません。
カマグラの特徴は、商品バリエーションが豊富な点でしょう。ゼリー状になっていてフルーツ味が付いているKAMAGRA Oral Jellyなどは本家のファイザーには見られないタイプのものです。
本物のカマグラを内服すれば、バイアグラを同様の効果を得ることは可能と思いますが、日本でカマグラを入手しようとすると、個人輸入代行に頼るしかありません…。しかし、個人輸入で入手できるED治療薬は6割以上偽物と言われていますので、健康被害の可能性を考えると手を出すのは非常に危険です!
水なしでさっと飲めるゼリータイプは魅力的ですが、2013年以降のジェネリックバイアグラの登場を待ったほうがよさそうですね。
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