ステンドラ/スペドラ(アバナフィル製剤)とは
アバナフィルは新しいのED治療成分の一つで、
グローバルに流通・販売・処方される国際的なED治療薬としては第4のED治療薬です。
アバナフィルはバイアグラに続けと、日本で研究開発がはじまったED治療成分で、
2001年まで日本の大手製薬会社、田辺三菱製薬で研究開発が進められてきたED治療薬です。
詳細は不明ですが、2001年に田辺三菱製薬が日本やアジアの一部の地域を除いた
全世界におけるアバナフィルの研究、開発、製造、販売に関する権利を
アメリカ・カルフォルニア州に本社をもつ中堅製薬企業ヴィヴィス社(Vivis)に譲渡しています。
2001年以降はヴィヴィス社(Vivis)が治験などの研究開発を主導し、
2012年にFDA(アメリカ食品医薬品局)にED治療薬として認可され、
アメリカにおける第4のED治療薬として販売、処方が開始されました。
アバナフィルはアメリカでは「Stendra®」という商品名で販売され、
50mg、100mg、200mg、と3用量の製剤が臨床使用されています。
症状に応じて薬の強さを使い分けられるようになっている点は従来のED治療薬と同じです。
また、アバナフィルは2011年に韓国で「Zepeedra®」として、
ヨーロッパでは2012年に「Spedra®」として、それぞれED治療薬として認可・販売されていますが、
アバナフィルの生みの親である日本では厚生労働省の認可を受けておらず、
日本国内では一般的に使用することができません。
※ステンドラ/スペドラは取り扱いを終了いたしました。処方はおこなっていません。
当院のステンドラ/スペドラ(アバナフィル製剤)について
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アバナフィルの特徴
アバナフィルは日本発祥のED治療薬と上述しましたが、従来のED治療薬と比較してなにが違うのでしょうか?効き目や副作用が同じであればバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)といった日本国内で従来使用されてきたED治療薬で十分ですね。アバナフィルを従来のED治療薬と比較して一番の特徴は即効性です。
添付文書上は、空腹での服用の場合15分程度で聞き始め30分程度で効果がピークに達するという、いままでED治療薬では考えられないような即効性が臨床データとして報告されています。参考までにED治療薬の効果比較表を以下に掲載します。
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中用量での各ED治療薬の効果比較表
ED治療薬[一般名] アバナフィル
100mgバルデナフィル
10mgシルデナフィル
50mgタダラフィル
10mg商品名 ステンドラ レビトラ バイアグラ シアリス 効果発現[効きはじめ] 15分 20分 30分 60分 薬効のピーク 30‐40分40‐50分50‐60分2‐4時間
有効時間 4時間 6時間程度 5時間 24時間 食事の影響 あまり受けない 食後服用で効果↓ 食後服用で効果↓↓ あまり受けない 飲酒の制限 飲酒可 飲酒可 原則飲酒禁止 飲酒可 副作用 中間的 中間的 やや強い 弱い 上の表を見てお分かりかと思いますが、アバナフィルは従来のED治療薬のいいとこ取りをしたような効果を持っています。欠点があるとすれば副作用がやや出やすいこと(レビトラと同程度)、併用禁忌薬や禁忌合併症がレビトラと同程度に多いことがあげられると思います。
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ステンドラ服用による一般的な副作用
- 顔のほてり、のぼせ、目の充血、頭痛、鼻づまり(鼻水)、筋肉痛(腰背部痛)
これらの副作用は発現頻度や程度の差はあるものの、どのED治療薬にもみられる一般的な副作用です。生命や健康に影響を及ぼす重大な副作用ではありません。
その他のごく稀に起きる重篤な合併症
持続勃起症、失明、難聴、などが知られています。
(ほかのED治療薬も同様の副作用が報告されています)
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アバナフィル(ステンドラ)を処方できない方
禁忌一覧 : 以下の項目に一つでも該当される方は、ステンドラ錠の服用はできません。
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)を使用中の患者
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬リオシグアト(商品名アデムパス®)を使用中の患者
- 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
- 亜硝酸アミルや亜硝酸ブチルを主成分としたサプリメントを使用中の患者
- 先天性のQT延長患者(QT延長症候群),クラスIA(キニジン,プロカインアミド等) 又はクラスIII(アミオダロン,ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中の患者
- 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者
- 重度の肝障害のある患者
- 血液透析が必要な腎障害
- 低血圧(安静時収縮期血圧<90mmHg)又は 治療による管理がなされていない高血圧(安静時収縮期血圧>170mmHg又は安静時拡張期血圧> 100mmHg)
- 不安定狭心症のある患者
- 抗HIV薬(リトナビル,インジナビル,アタザナビル,サキナビル,サキナビルメシル酸塩, ホスアンプレナビル,ロピナビル・リトナビル,ダルナビル)を使用中の患者
- ケトコナゾール,イトラコナゾールを服用中の患者
- クラリスロマイシン、テリスロマイシン、エリスロマイシンを使用中の患者
- 網膜色素変性症患者[網膜色素変性症の患者にはホスホジエステラーゼ(PDE)の遺伝的障害を持つ症例が少数認められる]
アバナフィル(ステンドラ)服用禁忌合併症一覧ジェネリックバイアグラの効果が現れると同時に「顔のほてり」「目の充血」がほとんどの方にありますが、 これらは服用した方の9割に付随する副作用でございますので、 効果の発現の合図と考えていただくとよいでしょう。 その他に「頭痛」「動悸」「鼻づまり」や光に過敏になり色が変化して見えたり等もございますが、作用している 4~6時間で症状はおさまるようであればあまり気にしなくても結構です。過去には、心臓突然死や腹上死との関連が指摘されていたこともございましたが、 現在では、関連は少ないと考えられております。
治療薬比較
薬剤名 | 食事の影響 |
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バイアグラ | 強く受ける 食後に服用すると効果↓↓。飲酒時の服用は勧められない |
シアリス | ほとんど受けない 食後や飲酒時の服用でも効果がほとんど変わらない |
レビトラ | 少し受ける 食後や飲酒時の服用でも効果があまり変わらない ただし、脂っこい食事後に服用すると効果↓ |
ステンドラ/スペドラ | 食事の影響をほとんど受けない。 食後や飲酒時の服用でも効果がほとんど変わらない |
薬剤名 | 強さ/作用までの時間(作用時間) |
---|---|
バイアグラ | ◎/40分~(3~5時間) |
シアリス | ○/40分~(16~36時間) |
レビトラ | ◎/20分~(4~10時間) |
ステンドラ/スペドラ | ◎/15分~(3~5時間) |
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